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本屋バイト始動

  • 執筆者の写真: 井筒 清史
    井筒 清史
  • 2019年11月12日
  • 読了時間: 3分

ブックカフェを開業しようと決意し、本屋の仕事をすぐに探しはじめましたが、母の看病と本業の合間を縫った短時間で雇ってくれるバイト就業先を見つけるのに苦戦しました。

年齢も年齢だし、それなりの社会人経験もあったので煙たがられたのか、問題児扱いされたのか、そんな所だろうと思いました。


6社連続でバイト面談もしくは書類選考で落ち続け、行き先が決まらない、折角新しい目標が見つかったのに先に進めないとフラストレーションがたまっていた時、7社目の文教堂に何とか拾ってもらうことに成功しました。


文教堂でのバイトは2017年11月17日(金)から開始しました。


バイトを始めた頃は朝のシフトに入り


付録を雑誌に挟む

指定された書籍や雑誌の返品作業を行う

※返品:売れない本を流通会社に送り返すこと。


などの開店準備や昼過ぎまでの仕事を行いました。


オフィス街にある本屋なので昼にピークが来て、お客さんが多く、雑誌売場に押し寄せてくるのですが、立ち読みはするけど買わない人が何と多いことかと正直ガッカリして出版不況というのはこういう現場から作られているのかと思いました。


また返品する雑誌や書籍の数が多く、日販という取次(出版業界の大手流通会社)による配本(取次や出版社がこの本屋にはこれくらいの部数を卸すと決めること)では適切に売れる本が選書されてないのではないか?


と疑問に思うことが多く、なぜこんなにも多くの時間を返品作業に費やしているのだろうと感じました。


諸事情から朝のシフトには入れなくなり、夜の閉店作業のシフトに変わってからは


精算

雑誌を売上状況を調べて返品するかどうかの判断をする


作業を行うようになりました。


過去の店舗での売上実績を見て返品する雑誌を決める作業を行っていて売れるものはそれなりに売れて、売れないものは全く売れないことがありました。


やっぱり配本は本屋さんが自店で本を選んでお客さんに提供する力を弱めて責任の所在を曖昧にしてあまりよくないかもしれないなと思いました。


また世間一般では騒がれていて、梅田にある大型書店ではよく売れてそうな本が文教堂のこの店舗では売れないことがあったり、世間ではあまり騒がれてないけど、ここでは密かに売れているものなどを見ると学ぶことが多いと感じています。


大型書店とは違いStyle Booksでは配本に頼らずに地域のお客さんに本の提案をしていきたいと考えており、返品などの作業を極力減らし、お店の選書眼に磨きをかけていこうと思います。


正直な所、もう少し色んな経験を文教堂で積みたいのですが、縦割りでの仕事の割振りで、中々、他の人のメインで担当している所は触らせてもらえないのが現状です。


そもそも複数の仕事をしている関係からシフトに入れる時間の制約があるため、本屋の仕事の幅が増やせないのが悩みどころではあります。


でも自分で開業する際には3か月くらいでどうとでもなることかなと思うので、こちらの仕事は細く続けていき、感覚を鈍らせないように気をつけたいと思って頑張ることにしています。


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